素材へのこだわり
HOME LABO.の素材と、私が思うこと
今まで、沢山のお店で働いてきました。長崎のパン屋、福岡や長崎のケーキ屋、東京の野菜のレストランやデリカショップ、カンボジアのクッキー屋。それぞれのお店で、いろんな人に出会って、美味しいと思うものを作ってきました。味は、出会いで変わります。人との出会い。素材との出会い。土地との出会い。お客様との出会いもその一つ!これからも、変わっていくHOME LABO.をよろしくお願いします。
工房で活躍する素材たちの紹介です。
- 国産の小麦粉たち
- オーストラリア・オーガニック栽培のライ麦粉
- フランス・地中海沿岸のお塩
- 4つの砂糖
- 白神山地で見つかった酵母
- ”アルミニウム不使用”の ベーキングパウダー
- カンボジア産のコショウ
国産の小麦粉たち
小麦粉は、国産のものを中心に使用しています。5種類の白い粉+全粒粉。
「はるゆたかブレンド」
パン好きの方には絶大な人気を誇る「はるゆたか」を中心に「きたほなみ」「春よ恋」をブレンドした
もっちりとした食感と豊かな香りが自慢のブレンド小麦。主役を任せられる安心感!
HOME LABO.では、カンパーニュや食パンで活躍しています。
「そめいよしの」
その年によって、北海道や九州産の小麦をブレンドした「そめいよしの」。
HOME LABO.の小麦粉の中では一番出番が多くて、ふっくらとした噛み心地が欲しい時には、この子(粉)が欠かせません。
「TYPE-ER」
北海道の大地で育った「TYPE-ER(タイプ イーアール)」。
ハードブレッド専用粉として作られた子(粉)ですが、HOME LABO.では、フランスパンで奮闘中。
クリーム色がかった色と、九州産小麦にはない香りはこの子(粉)の個性なんですよ。
「ムーンストーン」
昨今、九州全域で作られている小麦「ミナミノカオリ」。
それを、福岡の粉屋さんが石臼でゆっくり丁寧に挽きあげたのが、この子(粉)。
少-し茶色がかって、独特な香りが特徴です。
小麦粉界の名脇役といったところでしょうか。
「九州産薄力小麦粉」
おかし作りには欠かせなこの子(粉)。
バター、卵、牛乳、砂糖・・・加える材料、タイミング、量でどんなお菓子にも変幻自在!
作り手の腕次第というところでしょうか!?
「国産全粒粉」
小麦を丸ごと使った栄養満点のこの子(粉)。
茶色の粒がその存在をしっかりアピールしています。
うちでは、粗挽きタイプを使っています!
アメリカ産・オーガニック栽培のライ麦粉
はるばる遠いアメリカからやってきてくれた、ライ麦粉。
強い志を持った農家さんが、農薬を使わずないで育ててくれました。
「酸味が苦手」と思われる方も多いかも知れませんが、ぜひ、お試しください!
白い粉には無い旨みに虜になること、請け合いですから!
フランス・地中海沿岸のお塩
何はなくとも大事な、お塩。
フランスの南、地中海沿岸のカマルグ地方からやってきた
サラン社の「セル ブランジュリ(フランス語で「パン屋のお塩」という意味)」。
塩味の中にも、地中海の風の様に優美なやさしい甘さが感じられます。
4つの砂糖
みんな違って、みんないい!
「素焚糖(すだきとう)」
奄美諸島産のきび糖の「素焚糖(すだきとう)」。
毎朝、蓋をあける度に、その甘い香りにうっとりさせられます。
茶色い容姿は、「サトウキビの栄養価を無くさないように」と、
砂糖メーカーさんの努力の賜物、ミネラルたっぷりの優秀なお砂糖です。
HOME LABO.のパンと、」優しい甘みを欲しいおかしには、このお砂糖が大活躍してくれます。
「ビートグラニュー糖(甜菜糖)」
もう一つの甘みの要、北海道育ちの「ビートグラニュー糖(甜菜糖)」。別名、「サトウダイコン」
環境も違うはるか遠いここ長崎で、変幻自在に姿を変えて、私たちを豊かな気持ちにさせてくれます。
主役を引き立てる透明感と癖のない味は、この子の強みです。
「ブラウンシュガー」
沖縄県産の原料で作られた名前の通り、茶色のお砂糖。
すっきり、後味のいい「上品な黒糖」という風味。
コクがある甘みが欲しい時、登板必須。
「メープルシュガー」
カナダ産のこちらは、Ms.メープルという雰囲気を醸し出す、貴族のような上品さを持つお砂糖。
樹齢40年以上のサトウカエデの樹液を煮詰めたもの。
カルシウムも豊富な天然100%!
白神山地で見つかった酵母
世界遺産・白神山地で見つかった「白神こだま酵母」。
HOME LABO.のパンたちをゆっくり育て、やさしい味にしてくれる野生種の力強い酵母です。
”アルミニウム不使用”のベーキングパウダー
アメリカ、ラムフォード社の「アルミニウム不使用」の逸品。
天然の鉱物と遺伝子組み換えされていないトウモロコシだけを使った選抜品です。
カンボジア産のコショウ
カンボジアは、私の思い出の土地。
(お店を始める前の2年間、世界遺産アンコールワットのふもとで仕事をし、生活していました)
日本人の私たちにとっては、まだまだ内戦の記憶が生々しいカンボジアは、
かつてコショウの一大産地として世界に名を馳せていました。
しかし、内戦でそのコショウ畑は一時、絶滅の道へ・・・
今では、努力の甲斐あって、コショウ畑が復活。
直径5mmほどの小さな小さな実が、わたしたちに豊かな風味と、食欲を与えてくれます。
そんなこだわりの素材たちが、
日々仲良くミキサーの中で一つになって、オーブンの中でかけがえのない食べ物になっていく・・・
私の作り手としての喜びは、
この子たちのそれぞれのユニークな特長を生かし、おいしい食べ物にしてあげれた時。
一番忘れていけないことは、皆さまの日々の糧(身体)を作っているという自覚。
HOME LABO.は、そんな店主の、日本の西の小さな町で誕生した、小さなお店です。